社団法人全日本愛鱗会

泳ぐ宝石 錦鯉

飼育ポイント集

(4)   土池上がりの処置

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土池から上がった鯉を水温に合わせただけで泉水に放すと、後でとんでもないことが起きる可能性が高くなります。薬浴槽がある方はそこで消毒し、薬浴槽のない方は鯉屋さんの所で消毒してもらってください。ただし、土池の消毒を行なっていれば寄生虫はほぼ落ちていると思います。


消毒の方法は、


(1)  水1トンにつき塩6kgとデミリン2gを同時に入れて、水温を26℃まで上げると、4日間でイカリ虫、魚ジラミ、白点、トリコディナ、キロドネラ、ダクチロギルスは駆除できます。


(2)  水温を上げることができない場合は、水1トンにつき塩7kgを入れ、デミリンを2g使用します。ただ、15℃以上で行ない、6~7日間を要します。


(3)  塩を使って原虫類を駆除する場合、肌のヌメリが落ちて他の病気に罹りやすくなりますから、差し水を入れ始めた時点で水質調整剤や好気性菌を池に入れます。そうすればだいたい3日間でヌメリは戻ります。


これらの処置を怠ると、池の中のすべての鯉の調子がおかしくなります。後で慌てても取り返しがつきません。くれぐれもお忘れなく。

POINT  当才魚の大敵はトリコディナです。当才魚は水温22~26℃でトンあたり7㎏の塩で5日間消毒しましょう。

飼育魚病研究部 副部長 平田潤一 (埼玉県支部)

(日鱗誌444号より/転載を禁ず)