社団法人全日本愛鱗会

泳ぐ宝石 錦鯉

飼育ポイント集

(8)   当才魚の越冬

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当才魚には成長の楽しみと夢があります。その反面、飼育が難しく手間が掛かることも事実です。当才魚は多年魚と比べて非常に弱いものですが、近年その弱さが目立つように思われます。

冬になると当才魚の水槽飼育をする方がたくさんいます。私自身もその一人で毎年楽しんでいます。私の場合は1.4トンのFRP水槽に手作りの濾過槽をつけ、当才魚を6~7本入れて、翌年の11月頃に50cmにすることを目標にしています。当才魚の越冬ポイントをいくつかご紹介しましょう。


・飼育する鯉を一度に持ってくること(後から追加したりしない)

・消毒を完璧に行う。トンあたり7kgの塩で5日間

・水温を一定にする(22~25℃が目安)

・餌付けは最初の10日間を慎重に行う

・餌の量は1日2%(魚体重比)を与え、半月ごとに増量する

・新水量は朝晩5%ずつ、1日10%を目安にする

・掃除を定例化する。水槽の癖を掴みタイミングよく

・鯉をよく観察する

・2週間に1回はCOD値を計る


以上のことに注意し当才の飼育を行いましょう。あとは水を一定にし、先を読みながら手を打ちましょう。水分量が少ない分、水も変わりやすいので注意しましょう。水がプンと鼻をつく臭いがするようであれば、生物濾過がうまくいっていないと思ってください。これはアンモニアが発生している証拠にほかなりません。鯉の消毒後はヌメリが落ちてアンモニアが発生しやすいので、ご注意を。

POINT  当才魚を飼育する水槽には多年魚を入れず当才だけにしましょう。

飼育魚病研究部 副部長 平田潤一 (埼玉県支部)

(日鱗誌446号447号より/転載を禁ず)