社団法人全日本愛鱗会

泳ぐ宝石 錦鯉

飼育ポイント集

(13)   明け2才を池に移す時

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当才魚を秋からまたは冬から育てていると、春には鯉の大きさも20~30cmになってきていると思います。この鯉たちを外池に放す時期の注意点を挙げてみましょう。


(1)  池の水温が20℃以上あることが条件です。できれば同じ歳の鯉だけで飼育するのが理想です。


(2)  最低3日間は餌止めしてください。鯉は餌を与えている時は消化に全力を尽くしています。そんな時に池に移すと大変ストレスを受けます。昔ながらの錦鯉界の定説があります。「餌をやって殺したことはあるが、餌をやらないで殺したことはない。


(3)  池に放してから消毒を行ってください。過マンガン酸や三種混合でも良いのですが、トリコジナや白点のことを考えると、トンあたり7kgの塩が良いと思います。


(4)  餌付けは消毒後3日目から少量与えてください。あまり餌を止め過ぎると、明け2才(当才魚)は目が出ますので注意してください。


(5)  消毒をすると魚体のヌメリが落ちます。このような動物性の分泌物が体から離れると、アンモニアが池の中で大量発生します。3日目から朝晩1回5%ずつ最低2回は底水排水を行ってください。また、5日目からは殺菌灯を使用してください。殺菌灯の使用期間は、水がスカッと透明になるまでです。


(6)  餌の量は最初の20日くらいまでは、30秒~1分以内に食べ終わる量を1日2回与え、それ以降梅雨明けまでの1日の量は、多年魚と同居の場合は2~3分で食べ終わる量、総魚体重の0.5%を与えてください。明け2才(当才)だけの飼育なら、総魚体重の1%を与えます。


以上のような飼育を行い、10月末くらいまでに40~50cmに育てましょう。


   <魚体重の目安>

   10cm  約15g

   20cm  約150g

   30cm  約350g

   40cm  約800g

   50cm  約2kg

   60cm  約3kg

   70cm  約5kg

POINT  池に放す際は水槽と池の水温差に十分注意しましょう。魚は水が変わると池から跳ねることがありますので、水位を普段の80%くらいに。

飼育魚病研究部 副部長 平田潤一 (埼玉県支部)

(日鱗誌450号より/転載を禁ず)