大正三色と同様に白色と緋と墨の体色を持ちますが、昭和三色は墨地に白と緋が乗ったもので、緋と墨の綾なす豪快さを身上とします。体部の腹のほうから背にむかって巻き上がる豪快な墨が本来の性質ですが、近年、「近代昭和」と称される腹部が白く墨が少ない昭和三色が増えています。大正三色の胸鰭の縞墨に対し、昭和三色では「元黒」と呼ぶ墨が胸鰭の根元にまとまって入ります。
昭和三色の頭部の墨の入り方
- ハチ割れ(面割れ)
-
頭部(ハチ)の墨が鼻から縦に伸び、肩の墨につながっている。
- 八の字または人の字型
-
背からみると八の字または人の字状の墨が頭部に入る。(前方からはV字形)