真鯉がいつ変異して浅黄が生まれたのか、どのようにしてその名前がつけられたのかは明確には伝わっていませんが、1800年代前半にはすでに出現していたと考えられています。浅黄真鯉は、鉄真鯉や泥真鯉と同様に、錦鯉のルーツのひとつに挙げられます。浅黄斑は紺青浅黄と鳴海浅黄の二大系統に分けらます。
- 紺青浅黄
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はっきりした浅黄色。黒素地系錦鯉の元祖で、これから赤松葉、黄松葉、黄鯉等が作出された。
- 鳴海浅黄
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各鱗の中央が濃い藍色で、その周辺が淡色になっているため、全体で鳴海絞りのように見える。白素地系の錦鯉の元祖となり、滝浅黄を経て、紅白、大正三色、白べっ甲、五色、藍衣、さらにドイツ鯉と交配されて秋翠が作られた。
- 滝浅黄
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背部の紺色と腹部の緋と境界に白地が走り、滝のように見える。最近はほとんど見られない。
- 浅黄三色
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背部の紺色、頭部と腹部には緋斑、腹部の黄白色で三色を形成する。ほとんど見られない。
- 水浅黄
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ブルー色が明るく、もっとも淡色のもの。あけび浅黄ともいわれる。